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空き家の家主さんインタビューvol.1|想いをつないだ、実家のこれから

熊野市の山間部に空き家を所有し、移住者の方に空き家を譲った家主さんに対してインタビューを行いました。

先輩移住者の体験談とは異なりますが、空き家を”使ってもらう側”の方々の想いをぜひご一読ください。

家主さんへのインタビュー

空き家を所有していた頃、どのような気持ちで過ごされていましたか?

父が亡くなり、実家を相続することになりました。ただ、私は千葉県に住んでおり、頻繁に熊野へ帰省することが難しい状況でした。

住まない家はどうしても傷みが早くなってしまいますし、「この家を今後どうしていけばいいのだろう」と、ずっと頭を悩ませていました。

その空き家には、どんな思い出や想いがありますか?

子どもの頃、毎年両親と一緒に熊野へ帰省するのがとても楽しみでした。

当時は団地に住んでいたので、熊野の実家は平屋でも部屋数が多く、「大人になったら、こんな家に住めたらいいな」と思っていたことを今でも覚えています。

それだけに、簡単に手放してしまう気持ちにはなれませんでした。

空き家バンクを利用しようと思われたきっかけは?

最初は、近所に住む親戚へ安く譲ることも考えました。

ただ、親戚同士だと話が曖昧になってしまったり、後々のトラブルにつながる可能性もあるのではと感じました。

そこで、第三者として中立的に話を進めていただける空き家バンクに相談してみようと思いました。

実際に入居希望者が見つかった時、率直にどんなお気持ちでしたか?

正直なところ、「見つかって本当に良かった」という安堵の気持ちが一番でした。

どのくらい問い合わせがあるのか全く分からず、場合によっては何年も待つことになるのでは、と覚悟していたからです。

空き家バンクで、家の魅力が伝わる写真をたくさん掲載していただいたことも、評価につながったのではないかと感じています。

入居希望者との話し合いの中で、大切にしたことはありますか?

家が古いため、修繕費用がかかることは事前に分かっていました。

そのため、売買代金以外に発生する仲介手数料や移転登記費用などについては、入居希望者の方にご負担をかけないよう配慮しました。

お互いが納得した形で話を進めることを大切にしました。

新しく住まわれる方に対して、今どのような想いをお持ちですか?

直接お会いした際にもお伝えしましたが、この家を大切に、そして長く住んでいただけたらという想いです。

数ある物件の中からこの家を選んでくださり、住んでいただけることに心から感謝しています。

取材をした方

外園 淳一さん

東京都出身、2011年に地域おこし協力隊として熊野市に移住。

任期終了後に一度熊野を離れるも、地域に寄り添い密着した地域活性化への想いから、熊野市に帰ることを決断。

現在は、熊野市内の山間部の地域の集落支援員として働いており、地域の生活をサポートしながら、熊野市への移住定住や空き家バンクの利用促進を行っています。