本文へ
三重県移住・交流ポータルサイト ええとこやんか三重
本文へ
  • HOME
  • 移住体験談
  • 兵庫県から移住して、マイヤーレモン農家になった田中高美さんのストーリー

移住体験談

兵庫県から移住して、マイヤーレモン農家になった田中高美さんのストーリー

2023/2/24

 

三重県御浜町は「年中みかんのとれるまち」として栄えてきた、みかんの産地。そんな場所で、レモン栽培に精を出す人がいる。

田中 高美さん、42歳。15年前に兵庫県からIターンで御浜町へ移住。

レモン栽培を始めたのは、今から7年前のこと。

 

 

「イチゴを知らない方はいないと思うので、同じようにマイヤーレモンを知らない方はいないようにしたい、というのが夢ですね!」

 

 

どんなきっかけが彼を、大きな夢を抱くレモン農家にさせたのだろう?

 

 

「甘いレモン」の衝撃

 

結婚を機に、奥様の地元である御浜町へ。移住して最初の7年ほどは、農業資材関係の会社で働いていた田中さん。農家の高齢化もあり、肥料の配達や機械の修理を通じて、農家とコミュニケーションをとる機会が多かったという。そんな中で「自分で作物をつくってみたい」と興味をもったことが、就農のきっかけとなった。

「みかん栽培が盛んな町というのは当然知っていました。ある時、みかんを作っているおばあちゃんが、『甘いレモンがあるんだぞ』と教えてくれて。それをいただいて、その時にレモンが甘いという衝撃と驚きがあって。それでレモンを作ってみたいな、というところから始まりました」

 

普通のレモンよりも丸くてコロンとした形が特徴

 

 

田中さんが食べたのは、ただのレモンではなく「マイヤーレモン」だった。マイヤーレモンとは、普通のレモンとオレンジの自然交配で生まれたレモンのこと。毎年10月から収穫が始まり、最初は緑色で酸味が強く、お酒との相性が抜群。12月以降の寒い時期になると、黄色みを帯びてくるにつれて酸が抜けて甘みが増していく。ケーキ・お菓子やジャムなどの加工品にぴったり。レモンの酸味とオレンジの甘みを両方味わえるのが特徴だ。また、普通のレモンと比べると果汁量が約1.5倍というのも魅力の一つ。

「みかんはみんながやっているので、やりたくないというのが正直あって。そういうところが昔から性格であるので、流れでレモンになりました(笑)」

あまのじゃくとも言える性格と、当時はまだ名の知られていない品種との出会い。その目新しさが、持ち前の好奇心を刺激した。

 

 

ーみかんの町でレモンをつくる

 

「マイヤーレモンを作ろう!」そう決意し、一歩を踏み出した田中さん。しかし当時、御浜町でマイヤーレモンを栽培している人は数えるほどしかいなかった。そこで「本場のレモン栽培を学んでからではないと前に進まない」と思い立ち、栽培方法を学びに年に数回、愛媛県と広島県に足を運んだ。当時から、レモンの産地と言えばその二県が有名どころ。現地で出会ったレモン農家とは、今でも相談ができる間柄だという。

みかんとレモン。同じ柑橘でも、特性や栽培方法は少しずつ異なる。

「虫と病気のちょっとした違いですね。レモンの場合はみかんで必要な摘果がなかったり、水をやる回数も少なかったり。そういう意味では、柑橘栽培の中でもレモンはハードルが低いと思います」

 

みかんと違って、レモンは猿による被害がほとんどない

 

 

御浜町は、乾きやすい土壌と、温暖多雨な気候が合わさり、みかん作りに適した土地となっている。それは、レモンにも当てはまるのだろうか?

「レモンに大事なのが、窒素という肥料分と水だと思っていて。水に関してはこの地方は日本で一、二を争うくらいの降雨量がある。気候も暖かい。マイヤーレモンの皮は薄いので、これ以上北に行くと寒波が来た時には厳しい地域もある。三重県南部のこの辺りが、マイヤーレモン作りに関しては恵まれていると思います

 


実際にマイヤーレモンは現在、三重県御浜町が日本一の生産量を誇っている。

 

 

 変わったものが好きなのでチャレンジしてみたい、と笑う田中さん

 

 

 

 

>>田中さんの移住ストーリー、続きはこちらから<<

住所

三重県御浜町
facebookでシェア twitterでつぶやく
このページのトップへ