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移住体験談

鳥羽市

佐藤 千裕さん

2020/4/24

質問①:鳥羽市に移住するまでの生活は?


都内の美術大学を卒業した後、同大学の補助員をしていました。

大学の周りは武蔵野の森が残っていて、雑木林に囲われた道を通っていました。住んでいた家の近くも自然の多い土地で大きな木や畑なんかもありました。

東京というとビル街のイメージがあるかもしれませんが、西東京は田舎育ちの私には生活しやすい場所だったと思います。それでも、都心に出たときの慌ただしさや人の多さには、年々違和感が増してきました。

 

この環境で仕事をするより、自然の多い土地で働きたいと思うようになっていました。

 

 

 
質問②:地域おこし協力隊になろうと思った理由は?


卒業してからも同じ大学で働いていた理由のひとつは、本当にやりたいことを探す時間が欲しかったからだと思います。

学生のときは海や自然をテーマに作品を作っていて、自然の中で仕事をする海女という生業に漠然とした憧れがありました。

 

海女のことを調べていたら鳥羽市の地域おこし協力隊の紹介記事と募集要項に目が留まりました。海女は地元の人でないと就けない職業だと思っていたので、まったくよそ者の私にもその道が開けていることに驚き、私もできるかも!と、期待する気持ちが湧いてきました。それと同時に覚悟を求められている緊張も感じました。


鳥羽市は協力隊の先輩海女さんたちの活躍が目覚ましく、東京でのイベントを開催していたときにお話を伺いに行きました。

 

市役所と地域との連帯もしっかりしていて、外からの人間を受け入れる態勢が地域全体で整っているように感じ、そのことが踏み出すきっかけとなりました。


まずは、今までのスキルをほんの少しでも地域に役立てることができたらと思い、美術の方面で協力しつつ、海女になるため精進していきたいと思います。

 


 
質問③:移住する前の鳥羽市の印象は?


正直なところ、応募する前まで鳥羽市のことはよく知らず、鳥羽水族館にジュゴンがいるから見に行きたいと思っていたくらいです。石鏡町の名前も初めて聞いて、石の鏡なんて綺麗な名前だなあという感じでした。


鳥羽の海女に興味を持ってからは、豊かな海の自分の知らない世界が広がっているように感じました。海とは接点のない内陸育ちなので、生活のすぐ傍らに海があることが不思議で魅力的でした。

 

 


 
質問④:実際の鳥羽市(石鏡町)での生活、人づきあい、食べ物は?


借家の環境が整うまで、町内会長さんのお宅にお世話になっていました。

食卓に並ぶ魚介類は、いままで食べていたものは何だったのかと思うくらい、新鮮で驚くほどの美味しさでした。カキめしやわかめの茎、伊勢海老もこっちに来てから初めて食べました。


近所の方も良くご飯に誘ってくださって、とても良くしていただいています。

アコヤガイの貝柱なんかは、真珠養殖の伊勢志摩ならではかもしれませんね。毎日のように初めての味を堪能できて、こんなにも知らないものばかりなんだと驚いています。


借家の片付けは市役所と町のみなさんで手分けして行ってくれて、私が来てからもペンキ塗りや障子張り、床の張替えなんかも手伝ってもらいました。


町の皆さんは本当に暖かく、とても親切にしていただいています。来てからまだ日が浅いですが、すでにここでは表せないくらい色んな方々にお世話になっています。

支えてもらって助けてもらってばかりですが、少しでも早く生活に慣れて、微力ながらもだんだんと感謝の気持ちを形にしていけたらと思います。

 


 


質問⑤:鳥羽市(石鏡町)での暮らしの魅力は?


やはり海が身近に感じられることです。

どこを歩いてもきれいな青い海が見えますし、石鏡の狭い路地には海女さんや漁師さんたちの道具が干してあったり、家の壁にはアワビやサザエの貝殻が埋め込んであったりと、町内を散歩しているだけで海の暮らしの風情が感じられます。


それと人が温かいことですね。

挨拶すると、「海女さんしにきたんか!がんばれよ!」とみなさん声をかけてくださいます。

 

 

 

質問⑥:地域おこし協力隊での活動エピソードを教えてください。


着任してすぐに、石鏡町での朝市の企画が進んでいたので、早速イメージイラストとロゴマークの作成を担当させていただきました。

今までの私の作ってきたものは抽象的なものが多かったので、具体的なイラストやロゴマークのデザインは初めての挑戦になりました。
石鏡町の方にも朝市のイメージが伝わりやすく、外部からのお客さんにも楽しそうなイベントに思ってもらえるように描きました。


みなさんからも石鏡町がおしゃれになってる!なんて声をかけていただいて大変ありがたいです。

 

 

 

 
質問⑦:地域おこし協力隊の活動でどんな活躍をしていきたいか?


まずは地域を知ることが大切かなと思っています。

石鏡町や鳥羽市やその周辺の地域のことも、まだまだ知らないことばかりなので、だんだんと色んなところに足を伸ばして色々なものを見聞きしたいと思います。

そこから見えてきたもので、地域の方に喜んでもらえるような活動がしたいです。

美術的な面ならイラストやデザインで、名物のブランディングをしたりすることもできるかもしれません。それ以外でも、ゴミ拾いのようなことからでも、みなさんのために何か力になれることがあればと思います。

 

海女になることが自分の夢なので、石鏡町で夢をかなえられたらと思います。そして、お世話になっている感謝を活動していく中で少しでも伝えていきたいです。

 

 

 

住所

鳥羽市

移住年月

令和元年10月
佐藤 千裕さん_写真1

佐藤 千裕さん

・福島県二本松市出身

・武蔵野美術大学芸術文化学科卒業後、同大学教務補助員として      勤務

・令和元年10月に地域おこし協力隊として石鏡町へ移住し現在に至る

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